「なんかお前、いつも寝てるじゃん。だからベンキョーなんてしなくても、頭いいのかと」 できるだけ顔を見ないように尋ねる。 天才なんだとおもってたんだが。 「アホなの?勉強しないで点取るなんてまず無理でしょ。そんな人間、俺は見たことないよ。そんなのいたら気持ち悪い」 くるり、と器用にペンをまわして言った。 ばかにしてるんだと、思う。顔は見れない。 「そうだね、確かに」 こいつも他と同じように、努力してんだな…。 なんか、矢吹というすごい存在が一気に近づいた気がした。