わざと小ばかにしたように明るく告げると、唇をかんで私の手を撫でた。 ここまで来て途中棄権とか絶対やだ。 それに、こんなひねくれた奴にぴったりのキョウダイなんて、絶対いなさそうだし。 私はお前を拒絶しないよ。 だからさ、矢吹。 「もうおびえんな」 お前は優しすぎるよ。 「…ありがとう」 矢吹が薄く笑って目を閉じた。