* 教室に戻ろうとした私を、矢吹は無言で保健室へ引きずり込んだ。 結構乱暴な引きずり方だったから、上履きのゴム部分が削れた気がする。 でも、文句を言える雰囲気でもなかった。 いすに座った私の、ちょっと赤くなったほっぺと、痕のついた手首を見て。 驚くことに、泣きそうな、苦しそうな顔をしたんだ。 「なっ矢吹、どうしたの?どこか痛いの?!」