よく分からない櫻木サンの秘密。

お昼時。
浩樹が真っ先に俺のクラスに来た。



『夕ー!!』

『おー、浩樹』

『一緒に飯食お……って、おお!!』



俺の席に近づいて来るやいなや
いきなり大声を出す浩樹の視線の先は


櫻木サン。



うおおお、誰だあの美人は!
と、やや興奮君の浩樹をなだめる。



『櫻木…サン』

『名前は?』

『あ、そういや知らねえな』



いつもみんな、櫻木サンって呼んでいるから
名前の方は知らない。
彼女が特定の誰かと仲良くしているのは
見たことがない。

だから、みんな"櫻木サン"




『ほー…そうかそうか。
じゃあ俺が聞いて来るぜ!』


そう言って持っていた弁当を俺に半ば
放り投げる。

いきなりで慌てたがすかさずキャッチ。


しかし、すぐ気づく。
櫻木サンに簡単に話しかけては
命が危ないと。



『っ、ちょ…っ、浩樹待て…おいっ!』



しかし、俺の制止は虚しくも
浩樹の耳には届かず。

彼女に話しかけた瞬間、凄まじい
音と共に吹っ飛ぶ。



(男子を軽々ぶっ倒す…とか…)














恐るべし、櫻木サン。