…それから数日が立ち、舞は、相変わらず、

忙しい日々を送っていた。

「いらっしゃいませ・・・」

声を開けた客が、貴洋だったことに気付いた舞は、

笑顔が消えた。


「久しぶり、また会ったね」

そう言ってニッコリ微笑む貴洋。


「どうして・・・」

「貴洋さん、お忙しいのに、来てくれたんですか?!」

「・・・・」

門倉の言葉に、舞は驚く。

貴洋と、門倉は知り合いのようだ。


「舞ちゃん、貴洋さんの事知ってるの?」

「・・・えぇ、ちょっとだけ」

そう言って笑顔を引きつらせる舞。


「前働いてた会社の後輩なんだ、そうだよな、舞ちゃん」

「・・・はい」


「そうなんですか?…ところで、長嶋コーポレーションの方は、

順調ですか?」


「あぁ、おかげさまで。

突然企画開発部の部長だからな、忙しいけど。

floralcafeの方はどう?」