「んっ………」



ジャラ……



目が覚め、起き上がろうとすると手、足には重い鎖がやはりあった……



はぁ……


起きたら家にいた、なんてことはないよね……。



少しでも期待していた自分を恨む。



昨日は、パニックを起こしてしまってなにかを打たれて意識がなくった。



睡眠薬だったのかな……。



昨日のことが嘘のように今は冷静に物が考えられる。



安定剤の類いでも入っていたのかもしれない。



そんなことを考えていると、男が入ってきた。



「おはよう、雪。

朝ごはんだよ。」




「いや。

あなたが誰なのか、なんで私を監禁するのか教えてくれなきゃなにも食べない!」




すると、男はまたしてもあの余裕の笑顔で話した。



「僕は上戸 来夢だよ。」