雪の体力すべてを使って鎖を取ろうとするが頑丈なそれはとれる気配もない。 もうかれこれ、一時間ほどあがいてる。 「やだっ………外れてよぉ……」 びくともしない鎖を睨み付け、雪はとうとう泣き出してしまった。 すると、部屋のドアが静かに開き、長身の 男が入ってきた。 「だれっ!?」 「泣いているの?」 雪は質問には答えずに入ってきた男をキッと睨み付け、