だから、もちろんキスも初めてだった。




すると上戸の表情が替わった。




驚きと、嬉さがいりまじった顔だ。




「それ……本当?」






「そうよ!こんな状況で嘘なんてつくわけないでしょ…」




そう言うと、「雪っ!」と私の名前を呼んでいきなり抱きついてきた。



「わっ!」




「嬉い……嬉いよ。

雪の初めてのキスが僕なんて………、夢みたいだ。」





「あっそう。」