少し中に入っていくとバタバタと騒がしい音

「夢ちゃーん?龍さんと色きたよー」


「わわっ!!なんのおもてなしも致せませんが…!!」と言いつつ
手に持っているトレーには人数分のティーカップとティーポット

「お!お茶飲みますか!!?」

「あぁ、ごめんね僕すぐ帰るから……これ、兄さんに渡して」

と龍が手渡した紙袋を は、はい! とバタバタしながら夢ちゃんは受け取った。

「じゃあ、帰るねー」と玄関へ向かう龍を俺達は見送った



「じゃーあ!なにしてあそぶー?」

「おにごっこかなぁ??」

「おいおい、本気か?」

「色はおにごっこ嫌いー?」

「嫌いじゃねぇけど…」

「じゃあかくれんぼならどうかな!」

「いや、そういう問題じゃな……いいや、じゃ、そうしよう……」
これ以上発言しても無駄になりそうだからやめたが……
室内でかくれんぼか……
「じゃあ、まず、おには色!」
「…え?」
「さ、夢ちゃん!かくれんぼー」
「うんっ!かくれよー!」
「あっ、おいっ!」
話も聞かずに二人はほかの部屋に行った

まぁ……いい、緑がこういう事すんのは慣れてるしな……

「んじゃあ数えるぞー??」
「いーち!にーい!さーん!」
わりと大きめな声でいう


「はーち!くー!!じゅっ!!!」
たぶん10数えりゃいいだろ

「もーいーかいー!」
返事はない

ってことは……

探すか。