「コートニーは違います!」

マットが再び言うが。

「エヴァーズマン軍曹!」

マクナイトはマットの胸倉を摑んだ。

「口の利き方に注意しろ。俺は分隊長であり、中佐だ。お前の上官だぞ」

「っ…!」

軍隊において、上官の命令は絶対だ。

それが正しかろうと間違っていようと、部下は上官の命令に従わなければならない。

「しかし間違っていた時の全責任は、上官に科せられる」

ジェフの言葉に、マクナイトは睨んだ。

「サンダース軍曹、貴様俺を脅迫するのか」

「事実を述べているだけです」

「俺が間違っているというのか!」

「コートニーは前大戦中、俺達と共に幾つもの戦場を命懸けで潜り抜けてきた!それが真実です!」

「だがPMSCsだ!雇われ兵士で、積んだ金の多い方の味方に付く!前大戦ではたまたまタスクフォースの積んだ金の方が多かっただけだ!」