アフガン山岳部でのAN幹部、アフマド・ジャール暗殺任務から一週間。

チーム8の隊員二人は療養を続け、マクナイト分隊や小川小隊の面々は任務に戻っている。

「レンジャーも屈強揃いですね、エヴァーズマンJr.二等軍曹は肋骨骨折の重傷だと聞きましたが」

スティングレイが目を丸くする。

「奴は任務馬鹿だからな。患部を固定した上にボディアーマーを装着しているから、防弾効果が増していいなんて嘯いている。本当は彼女のロシア娘にいい所を見せたいんだろうよ」

マクナイトが薄く笑って見せた。

「しかし大尉達は災難だったな。危うくドーベル少将に殺されかけたな」

そんな事を呟いて、マクナイトは口を押さえる。

言葉が過ぎたか。

あんな男でも、一応タスクフォース司令部の一人だ。

「…任務は任務ですから」

答えるトライデント。

だが命拾いしたのは事実だ。

どんな任務にも命を落とす危険性はあるが、あんな使われ方をすれば、幾つ命があっても足りない。