黄色い花火【短】


それから後の事はあんまりよく覚えていない。



その女の子がなんか色々とやってくれて、あたしはボーッとしていただけのような気がする。


痴漢がどうなったのかもどこの駅で降りたのかも


今じゃほとんど思い出せない。




だけど




その女の子の事は少し知っていた。


隣のクラスで頭もよくてバスケが上手くて、学年1の美人。




これが



あんたとの出逢いだった――。