良太郎、否、野上良太郎。




彼は、昔家が近かったおかげでよく仲良くしてくれてたお兄ちゃん的存在。


そのあと、私が引っ越したから会えなかったんだけど、ここで会えるとは、思わなかった。






そして今。



死にたいという気持ちは、忘れ
私は、空飛ぶ電車に乗ってる。



向かいの席には、良兄。野上良太郎だ。



「えっと、イマジンってなんですか?」


私が、質問する。

だって、本当の事分かんないだもん。



「イマジンっていうのは、モモタロスとかの事だよ。」




「モモタロス………?あぁー赤鬼……」


初め言われるまで分からなかったけど分かった。赤鬼って桃太郎っぽい…





そこへ、他のイマジンが入ってきた。



まずは、青。


「君、可愛いね。僕と今度お茶でもしない?」



つぎに黄色

「良太郎の友達やったんか!泣けるでぇ!」



そして紫


「ねね!お姉ちゃん!僕と遊ぼうよっ!」



な、なんなのぉ……

泣きたくなってくる気持ちを押さえて
良兄の方を向く。


それを察してくれたみたいで

「みんな、怖がってるからやめなよ」


良兄かっこいいー!


「良太郎、先輩とか熊ちゃんとかリュウタは、怖らがすかもしれないけど、僕はそんな事しないよ?女の子には、優しいからね〜」


青色が言った。




それを聞いて他のイマジン達が騒ぎ出す。



「何言ってんのー?亀ちゃぁん!僕は、そんな事しない!」



「そやで!泣かすんやったら、桃の字だけや!」




「なんで、俺なんだよ!1番確率あんのは、てめぇだろうがっ熊公!!」




「ちょっと、みんな、落ち着いて千夏ちゃんが困ってるから!」




イマジンたちが私の顔をみた。




「………す、すみません………」





泣きそ。。


助けてよおおおおおお!!!!!!!




ガタンッ…


「きゃ…!」




「危ない!」



ぱっと良兄が腕をつかんでくれたおかげで助かった。