「おい、祐汰。俺もさ、さっきから気にはなってたんだけどよ。ツノとか尻尾とか羽根が生えたその変な動物。」
隣で、ぼそっと蒼空も呟きながら僕の肩にさっきから乗っているリリを指さす。
「変な動物って何だよ一。」
「きゅるぴゅあぁあ一!」
「うげ!」
リリが声を出すと、思わずビックリする蒼空。
「祐汰くんが、肩に乗せているその式神の属性は炎を司る神。ドラゴンスレイヤー、炎を操る。」
「炎を司る神?この子が。」
「陰陽師は、人にしかなれぬもの。風太は、その1人としての陰陽師。しかし式神はちょっと違ってね。陰陽師が術を放って作り出した式神であるか式神とゆう力をもってうまれたもののどちらかなのだよ、大半は陰陽師が作り出した式神が多いが、何万人と居る中で、数人式神としてうまれし人間がいるんだよ、その1人が渚何だよ。」
「え!?渚は式神なの!?」
「渚の属性は、風を司る神グレイズスレイヤー、風を操る。」
しらなかった─…
風太も渚も普通の人間じゃなかった何て。
知らずに今まで一緒に居た。
風太や渚は、隣に居てくれたし、僕や蒼空も居た。
もしかして翔陽も?
「じゃ、じゃあもしかして翔陽も?」
「翔陽は俺達とは違う全く無関係の普通の人間だ。」
僕の問いかけに直ぐに応えたのは、風太だった。
僕と蒼空は風太に視線が向く。
「じゃあ、何だよ。今まで俺達は陰陽師と式神と一緒に過ごしてたって訳かよ!何もしらずに!笑わせんなよ。」
蒼空は、怒っていた。
「ゆ一ちゃん、蒼空君違う!これには理由があってね!」
「理由って、なんだよ!今まで正体明かさずに俺達と一緒に居る事に何の理由があんだよ!」
蒼空は、怒りを渚にぶつけるように言う。
「蒼空くん、この二人に命じたのは僕だよ。正体は明かさずに祐汰くんと蒼空くんの傍に常に居なさいと。もし万が一やむおえない事態が有れば正体がバレてでも、二人を護る為に、力を使いなさいとね。」
「はっ、つまり護衛みたいなもんだったんだろ?風太や渚は!俺達はずっと友達だと思って一緒に居たけど違ったみたいだな!」
「ちっ…違うよ蒼空君!ぼ、僕と風太君はそんなつもりで一緒に居たんじゃないよ!」
「よせ、渚。」
「でも、風太君!」
立ち上がる渚の腕を風太は、掴んで座らせる。
「何故、風太や渚を、二人の傍に居させる必要があったのか、祐汰くんと蒼空くんが式神だからだよ。」
「えっ…!?」
「はっ、ふざけてやがる。」
僕は、もちろん蒼空もその言葉を疑った。
「祐汰くん、君は太陽の神アルニラム·ヴェール。光と司る姫神の巫女者。そして…蒼空くんは、夜の神ゼレフ·ロア。闇を司る魔王の暗黒者。太陽の神と夜の神は、数人にしか居ない式神の中で最も最強と言われし者。その神の力をもって生まれし時、刻印が刻まれる。祐汰くんと蒼空くんには刻印が刻まれているはずだよ。」
「刻印って…た、確か腕に変な模様をしたものが有るけど。蒼空も有るよね確か?」
「あっ…ああ。お前の反対側に有るけど。」
僕は、その模様みたいなものを見せた。
そう、僕と蒼空にはそれぞれ片腕のほうに小さい頃から有る模様みたいなものが有る。
いまとなっては、全然気にしてはいない。
小さい頃から有るから。
