神様、はじめました。(仮)



「し、失礼します…」


中へと入ると、すっきりとした居間だった。


和室の空間が広がる。


僕は、辺りを見回した。


凄く広いなぁ一。


ふと、木造で出来たテ一ブルで座る和服を着たとても綺麗な男の人が居るのに気付く。


そこには、その男の人の向かい側に座る蒼空が居た。


「祐汰!目覚ましたんだな?」


「う、うん。」


「君が、風雅 祐汰くんだね。」


「あ、はい!」


うわ…


和服がとても似合う人だな。


絵になってる。


てゆ一か、綺麗な顔をして居るな。


「どうぞ、座ってください。」


「あ、はい!」


僕は、蒼空の隣に座る。


風太は、襖の前で座る。


あれ、風太の隣に座っている男の人誰だろ?


居間に来た時には、もう居た人だ。


「良く、来ましたね。二人共。」


「色々聞きたい事が有る、俺達に話しが有るみたいだしな。」


「そうだね、でもその前に…」


「ゆ一ちゃん!蒼空君!」


「うえ!?」


聞き覚えの有る声が突然、聞こえてきた。


襖を開けて、居間へ入ってくる人物に視線を向けると、僕と蒼空は目が飛び出すんじゃないかってくらい唖然とした顔をする。


その人物は、僕と蒼空が良く知る人だったからだ。


「な…ぎさ?」


「ゆ一ちゃん!」


ぎゅっと飛び付いてくる渚。


「なん…なんで渚がここに居るの?」


「良かったよ、ゆ一ちゃんも蒼空君も二人共無事で良かったああ!」


「え?」


「風太から連絡がきた時は、焦ったんだよ二人共!急いで神家に向かって来たんだからね。」


「あっ…えと。」


ちらっと風太のほうに視線を向けると風太は口を開いた。


「渚、二人の心配はそこまでだ。まだ何もしらないんだ祐汰も、蒼空も。」


「え!?そ、そうなの?」


「いまから、おおかた説明をはじめる所だ。」


「あ、ご、ごめん。」


渚は、そっと僕から離れ、風太の横に座る。


その場の空気が、落ち着いた所で話しははじまった。


「僕は、この神家の当主である神咲と言う。陰陽界全体を仕切る者と言えばお解りだろう。」


「1番偉い人…」


急に緊張感が増す。


「まず、我々が何者で、どんな存在かを、そして世界で何がおきているかを説明しなくてはならない。それが、二人をここへ連れてきた理由に繋がるからだ。」


「…はい。」


「陰陽師と式神が、どうゆう者が君達はご存知かい?」


「えっと…」


「二つに分離し存在する道が有る、それは陰陽道と神道だ。陰陽道とは、知識、技能を有する者の事。占術や呪術や祭祀を使えるのは陰陽師の者。逆に神道とは、神の力を持って自然の力を示す、それを使えるのは式神の者だけだ。」


「陰陽師と、式神の違いってあるんですか?」


「有る、陰陽師には出来て式神には出来ない。式神には出来て陰陽師には出出来ない事。ただね、式神はそれぞれ属性を持つ神の集い、属性を持っての力しか使えない力なんだよ。君が、肩に乗せているその式神は風太が作り出したものだね?」


「え?」