「自己紹介が、申し遅れましたね。わたくしは、神家専属執事、土田 千鳥と言います、以後お見知りおきを。」
「千鳥さんは、風太と同じ陰陽師な訳?式神か何か?」
「いえ、どちらでもありません。わたくしは、普通の人間なのです。」
「は?普通の人間が何でこんな場所に居るんだよ?」
「本来、普通の人間が居ていい場所ではございません神家は。陰陽師や式神が集う本家ですので。」
「じゃあ、何で?」
「わたくしには、他の人には見えない何かを見てしまう目を持っているようでして…」
「何かって、何を見ちまうんだよ。」
「この世界中に、去迷い人を襲う魔のものです。人は、その魔を見る事が出来ないから大半は殺される。わたくしも、魔に殺されかてたのを風太様に助けられたのです。」
「他の人には、見えなくて千鳥さんには見えるんだろ?その魔が?それって千鳥さん普通の人じゃないじゃん?」
「いえ、見えるからといって陰陽師や
式神みたいな力は持っていないんですよ。だから、襲われれば死ぬし。抵抗何か出来ないのです。神家は、とても安全な場所です、唯一魔が嫌う場所ですから、風太様がわたくしをここへ連れてきた理由がそれです。」
「ふ一ん。見えちまうのも大変何だな。」
「助けられたからには、少しでも役に立ちたいのです。だから、神家専属の執事になったのです。」
「そうなのか。」
「ど一ぞ、着きました。」
「ここは?」
「蒼空様と祐汰様には会って欲しい方がおられます。」
千鳥さんと、話しをしている間に一つの居間に連れてこられた。
神家へと突然連れてこられた僕と蒼空。
僕達に次々と、おきる出来事。
不安と言う感情だけが、胸を過ぎり。
一体、何が待ち受けているか何てこの時は僕も蒼空も、わからなかった。
そう、ただ言われるがままに。
襖で閉ざされた居間の、その先に待つのは一体何か。
* * *
「…………。」
夢を見た。
とても、懐かしい夢を。
「んん…」
さっきから、やたらふさふさしたものが鼻の周りで動く。
鼻がむずむずする。
やばっ…くしゃみしそう。
「…っ…ふぇくしょん!」
思い切りくしゃみをし、体が起き上がる。
目を覚ますと、そこは和風系な部屋だった。
「あれ、僕…」
見覚えのない部屋で、畳の上に敷かれた布団でどうやら寝ていた僕。
ここは、どこだろう。
蒼空は、何処に居るんだろ。
僕、確か学校から帰ってきて、蒼空も確か雨でびしょびしょに濡れながら帰って来たよね。
その後、しらない男が家の中に居て。
それで、そしたら風太も現れて…
駄目だ、記憶があやふやになってる。
はっきりした記憶が頭の中に無い。
僕それからどうしたんだっけ?
う一んと首を傾げて考え事をしているとなにやら布団の中でもぞもぞと動くものに気付く僕。
「だ…だれ!?」
恐る恐る布団の中を覗くと…
「うぎゃ!」
中から何かが顔に、飛び付いてきた。
そのまま倒れ込む僕。
「きゅるぴゅあぁあ一!」
「ふえ!?」
顔にはっくつやつを、手に取ると僕はビックリした。
「小さい…ドラゴン?」
「きゅるぴゅあぁあ一!」
唖然と、ドラゴンを見詰めて居ると。
「ようやく、目を覚ましたか祐汰。」
「ふ、風太!?」
部屋に入ってきたのは、見覚えが有りすぎる人物、風太だった。
黒いス一ツに身にまとい、まるで別人に見えるようだった。
風太はそのまま中へ入ると畳の上で正座をしながら座ると、こちらのほうに視線を向けた。
「気分はどうだ?」
「あ、うん…平気。」
風太の問にぎこちなく答えてしまう。
体をおこしあげると、手に持つ生き物を風太に見せた。
「な、風太?これ、ドラゴン?」
「ああ、そうだ。」
「きゅるぴゅあぁあ一?」
僕は、冷静にはなれてないけどこれを見て。
けれど、冷静な風太。
