ボロボロになってしまった家を、ただただ見詰めるしかなかった蒼空。
「蒼空。」
車に乗り込む風太は、立ち止まる蒼空をよぶ。
「いま、いく。」
風太によばれ、浮かない顔色で蒼空は僕を抱き抱えながらも車に乗り込んだ。
車は、何処かに向かうように走らせる。
蒼空は、風太に問いかけた。
「俺達を、何処に連れてくつもりなんだよ。」
「今から向かう先は『神家』とよばれるお屋敷だ。」
「し…んけって?」
「神家は、いわゆる陰陽師や神者が集う本家の場だ。そこに今から行く、その後で、あらかた説明はするがまずは祐汰が目を覚ますまで待たす事になる。」
「わかった…」
「心配そうに見詰めているな祐汰の事を。」
「当たり前だ、こいつは俺の弟なんだからな。」
車で走る事やく4時間。
東京から、京都へと入った。
僕は、深い眠りにはいるように蒼空の膝の上で横になっていた。
蒼空は、車に乗ってからずっと心配そうに見詰めながら僕の髪をなでおろす。
「祐汰。」
いつもは、俺よりも先に起きてるくせに。
何でこんな時に限って起きねぇ一んだよ。
ほんと…馬鹿げてる。
早く起きろよ…祐汰。
目を覚ましてくれないと、不安で仕方がない。
蒼空は、心の底かそう思った。
「風太様。」
「何だ、千鳥。」
いつの間にか、蒼空もぐっすり寝てしまった時間帯だった。
車は、もうすぐ神家に到着する頃。
「本当に、これでよろしかったのですか?」
「何の事だ。」
「この兄弟を引き離すおつもりですか本当に?」
「仕方がないんだよ、陰陽暗部直々の辞令が下った…神咲様もそうゆう考えのつもりなのだ。」
「なんと言うべきか…」
「古によりこうゆう形でまた再び出逢った二つの魂…これを運命と言うべきか、残酷と言うべきかはわからない。しかし…俺は祐汰の為にやるだけだ。」
「風太様。」
風太は、そう言った。
決意を強く持って。
夜空を見上げながら。
その横で、千鳥は心配そうに思いながらも車を運転した。
