その時だった─…
リビングの扉を勢い良く開けて入って来たのは、風太だった。
その場にいた蒼空は、ビックリした。
「ふ、風太お前何でここに!?どうやって家ん中に…」
蒼空は驚きながらも、風太に話しかけた。
「蒼空、話しは後だ。その式神から離れろ今すぐに。」
「は?」
「良いから、離れて俺の所に来るんだよ祐汰を抱き抱えて。」
「わ、わかった!」
ぐったりする僕を抱き抱え、風太の言葉に言われるがまま、風太のほうへと歩み寄る蒼空。
「りん、ぴょう、とう、しゃ、かい、じん、れつ、ざい、ぜん!」
風太は、いきなり呪文みたいなもの唱えはじめ手を大きく横、縦、横、縦と降りはじめる。
「おん、あびらうんけんそわか!」
人差し指と中指二本の指のみを立ててその男めがけおもいきりさすと、光みたいな刃のようなものがその男めがけて飛んでゆく。
「陰陽師の者か…」
しかし…
その男は、放たれた光の刃をたやすくも交わす。
交わす時、ぼそっと陰陽師とゆう、単語を蒼空は聞き逃す事はなかった。
光の刃は、窓ガラスをたやすくも砕き、バラバラに割れ散る。
分厚い壁さえも砕け散らかせた。
ボロボロに破壊し家の、壁には大きな穴があき、外が丸見え状態となった。
蒼空はそれを直視し、ぽか一んとなる。
「また、来るよ。今日は、これで失礼する。」
スッと姿を消して、その男は何処かへと行ってしまった──…
「逃がしてしまったか。」
風太は、そう言いながらズボンのポケットから護符を取り出すと足早に祐太のほうに近寄る。
「風太!いまのは一体なんなんだよ!説明しやがれ!」
蒼空は気が動転し、パニック状態だった。
それでも、顔色一つ変えずに冷静でいる風太。
祐太のオデコに手を置き、もう片方の手で護符をまち、それを口元まで持ってゆくと目を閉じ小さくつぶやきながらまた呪文みたいの言葉を口にする。
「おん、まんだらかそわか…れつざい、かいれつ、いみょうれんつうぴょうとう…。」
蒼空は黙って風太の声に耳を傾け祐汰の様子を伺う。
「祐汰。」
祐汰の体は、風太の唱える言葉と共に青く輝きはじめる。
「風太。」
「落ち着け蒼空。祐汰は、アイツの邪悪な気にやられて正気が保っていられてないんだ、その邪悪な気をいま浄化してる。」
「アイツ何者なんだよ!それに…お前も!アイツがお前を陰陽師だと言った!陰陽師なんだよ!」
「それは、後で説明する、それより祐汰を連れて俺とここから離れる方が先決だ。」
「……くそっ。」
「ここには、もう居られない。外に車を呼んであるから俺とひとまず来るんだ。」
「ああ。」
