フェイント王子たち


「…アリちゃん」

「ん?どした」

「…」

「…」

なんか、そんな見つめられると心臓が出てきそうじゃないのよ〜。

「…アリちゃん、ハッピーになってね」

「あ、ありがと」

「じゃ、行ってきますっ」

「いってらっしゃい…」

中岡くんはニコッと笑うと、クルッと振り返るとドアを開け、軽く右手をか上げて出て行った。

「…」

なんだったんだろ?今のは。『ハッピーになってね』って、事は、中岡くんは、私を幸せにしてくれる気はないって事か…。