フェイント王子たち


「大吾、起こそうか?」

「いいよ、大吾には大学で会えるから」

「そう?何もお構いもしませんで」

中岡くんは靴を履くとコッチを振り返った。

「パスタ、美味しかったよ」

「ありがと」

「まさか、あの時会った人と、こんな風にまた会えるなんて思ってもなかったけど、アリちゃん、プニプニかわいくなってた」

って、中岡くんは不意に私の頬っぺたを引っ張った。そういえばあの時も引っ張られたような…。