「高橋さんだ。はい、もしもし」 『あ、高橋ですが…』 「こんにちは、小瀧です」 『あ、有栖さん?』 「はい。すみません、お忙しい時に」 『あ、いえ。すみませんこちらこそ、直ぐに出られなくて。電話戴けて嬉しいです。ありがとうございます』 「あ、いえ…」 『決められましたか?』 「はい。最初に案内して頂いた方のアパートに決めましたので、契約しに行きたいんですが」