あぁもう、私のばか!
あんなこと言って断りづらくなるだけじゃん‥
家に帰ると
珍しく結城はいない。
買い物かなにかかな。
と、その時。
家の電話がなった。
「もしもし‥あ、お父さんっ!?」
お父さんからの電話。
「さくら?元気にしてるか?」
「うん。大丈夫だよっ。」
「そっか。それはよかった。それでな、話があるんだが‥」
嫌な予感がした。
そして、その予感は的中する。
「西園寺さんの息子さんに別荘に誘われたんだってな。」
「えっ、あっ、お父さんっ!?なんで知って‥」
「今、西園寺さんからお電話を頂いたよ。息子が、さくらさんを別荘に誘ったみたいで、変なことはしないようきつく注意しておきますから、心配しないで、ぜひいらっしゃって下さいと。」
「うん‥それで?」
「それで、さくらにお願いなんだが、西園寺さんの別荘に遊びに行ってくれないか?」
「いや、私それは断ろうと思ってて‥」
「さくらの気持ちもわかる。が、お父さんのためだとおもって。頼むよ。実は、西園寺さんは大切な取引相手なんだ。貿易会社にとって、取引相手がどれだけ大事か、わかるだろう?頼むよ。」
「そんなぁ‥」
「大丈夫。伊織君はさくらに変なことをするような子ではない。」
「そういう問題じゃなくって!」


