「さっくらちゃーん」
「こんちわー」
いーくんの後ろからひょいっとでてきた涼くんとヒロくん。
相変わらずチャラチャラしている。
それに、京介さんもいる。
そうだ‥私、京介さんに‥
「げっ、S4」
あからさまに嫌そうな顔をしてそう言う百合ちゃん。
とにかく、ここにこのままこの人たちがいたらまずい。
そんな気がして、私は彼らを教室から追い出す。
「教室じゃなくて、違うところで話そっ‥」
「百合ちゃん、ごめんね、先帰ってて!」
「‥わかった。頑張ってねー」
百合ちゃんはそう言って表情一つ変えずに去ってしまった。