私は、その場にいられなくて、そのまま逃げるように会場のバルコニーに向かう。 いーくん‥ 私のこと、ほんとに好きでいてくれたんだな‥ けど、断らないと。 ちゃんと言わないと。 けど‥ いーくん、やっぱカッコよかったな‥ 今日だけ お姫様みたいな気持ちだった。 いーくんとダンスして ドレスをきて 自分でもちょっと信じられない。 信じられないから、 大きく深呼吸をする。 春の夜風が気持ちよかった。