「さーくーらー。どうした?」
次の日の学校。
一日中ぼけっとしている私に声をかけてくれる百合ちゃん。




「百合ちゃん‥私ダメかも!」

「なにが?」


「なにがって‥」

執事のことが好き
なんていったら百合ちゃんは驚くだろうか‥


「どうしたの?さくら。言ってみなよ。」
でも、百合ちゃんのまっすぐ見つめる瞳と目があって、私は気づいたら言ってしまっていた。



「執事のこと、好きになっちゃったかも‥」

百合ちゃんは驚いたように私を見つめ、数秒黙ったままだった。




「ごめん!変だよね!やっぱおかしい!」
私は慌てて前言撤回しようとした。

けど‥

「なにそれ!めっちゃいい!執事とお嬢様の身分違いの恋なんて!」

「え‥?えと、百合ちゃん?」