「ごめんなさい。」 「なんでダメなの?」 「いえ、あのっ…」 彼が私の手を握る力が強くなる。 どうしよう… と、その時。 「御堂様、お嬢様から離れてください。」 「結城っ!」 見たこともないくらい怖い顔で御堂さんを睨む結城が立っていた。 御堂さんはそそくさと私から離れる。 「次、お嬢様にこのようなことをしたら、すぐに城野会長にお知らせします。そうしたら、御堂様の会社がどうなるか、おわかりですよね?」 怖い笑顔で脅す結城。 御堂さんは何も言わずにそこから立ち去ってしまった。