車に乗って、会場につくと、入り口のところでお父さんが待っていた。
「お父さん!久しぶり!っていっても3日ぶりとかか…」
「さくら、元気にしてたか?」
「うん、まあまぁ。あ!でも、」
「なんだ?」
「執事が来るなんて話きいてないよ!」
「ああ、そのことか。まぁでも、ほら、彼は優秀だろ?」
私の斜め後ろに立つ結城の方をみてそう言う。
「優秀なわけっ、超しつれ…」
「お嬢様、もうすぐ会合の時間でございます。会場へ向かった方がよらしいかと…」
私の声を遮った結城。
こいつめ…
私が彼を睨むと彼は爽やか笑顔でにっこり微笑む。