「お嬢様ー。もう出発の時間でございますよ?」 私の部屋のドアの向こうから聞こえる声。 今日は会合の日。 もうすぐお父さんが迎えによこしてくれた車が家に到着する。 やばっ…早くしないと。 私は焦っていた。 どうしても ドレスの後ろのチャックがしまらない… どうしよう… 「お嬢様ー?」