「えっ?」

「いえ、まぁいいです。」

なにその言い方!なんか腹立つ!
私は彼を軽く睨む。


「お嬢様はあれですね、少しお嬢様としての自覚が足りないですね。」

「…なにそれ。」

なんか、昨日から思ってたけど、結城って意外とハッキリ言うタイプだよね。
恥ずかしいことも平気で言うし…
超優秀な執事だって聞いてたのにちょくちょく失礼だし…

最初かっこいいと思った分損した気分!!

「お嬢様、今、思ってた奴と違うとお思いになられたでしょう?」

結城はすべて見透かしたようにニヤリと笑ってそう言う。


「違うしっ…」

「私に何を期待していたのですか?」

気づけば私はソファに押し倒され、彼は私の手首をおさえつけている。