「あっ、ごめん。」
彼はスッと私から離れる。
男の人なのに、いい香り、したな…
「えと、西園寺伊織といいます。」
「あっはい、城野さくらです。」
私はガバッと頭をさげる。
そんな私をみて、クスリと笑う彼。
「僕、城野さんのことずっと待ってて…」
「?」
「あ、ごめん。急に言われても訳わからないよね。えと、その、なにから言おう…」
少し焦っているみたいな彼。
「あの、ゆっくりでいいですよ?私ちゃんと聞きますから。」
そう声をかける。
彼は一瞬私を見つめ、それから少し顔を赤くした。
それから少し息を吸って、ゆっくり話しはじめる。


