扉が開いた瞬間、思わず息を飲んだ。 世界でもトップクラスの業績をほこる、城野財閥。 電化製品から美容まであらゆる方面で活躍し、日本でその名前を知らない人はいないほどの大財閥だ。 俺は、そこの一人娘の執事を任された。 明日から高校生だという。 美人だということは噂には聞いていた。 けれど… 実際に会った瞬間、自分の鼓動が大きく跳ねたのがわかった。