「じゃあ、俺にしなよ。」
後ろからきこえた声。
驚いて振り返る。
そこにいたのは‥
「ヒロくん!?」
思わず声をあげる。
「佐伯さん、俺にしなよ。」
ヒロくんは私なんか構わず百合ちゃんだけを見つめてる。
「‥今の話、きいてたの?」
百合ちゃんはたずねる。
「うん。」
「だったら‥」
「俺さー、まぁ家は金持ちだし、結構好き勝手やってて、佐伯さんに嫌われてると思うけど‥けど、それでも、俺なら佐伯さんのこと1番に考えられると思う。」
「今の話きいてわかったでしょ?私、お金持ちとかっ、嫌いなの!」
「それでもいい。」
まっすぐ百合ちゃんを見るヒロくんはいつになく真面目で。


