天然お嬢様とイケメン執事



「百合のこと、お願いね。あの子には本当に申し訳ない‥本当は側で見守ってあげたかった‥」
お母さんの声。

「しょうがないことだったんだ‥音楽家がやっていくのは楽なことじゃない。お前のその気持ち、百合にはちゃんと伝わってるよ。」
お父さんが慰める。




「でも、あなたと別れなきゃ、あなたのCD契約を打ち切り、楽団もクビにするなんて‥そんな脅しみたいなこと‥」
すすり泣きながらお母さんが言う。


脅し‥?


「仕方ないよ。氷室さんみたいに音楽界に大きな力を持つ富豪はいつの時代にいたもんさ。そんな富豪の家に嫁ぐことができるんだから、お前にとっては喜ばしいことじゃないか。」



「なんで、こんなことまでそんなことが言えるんですか!私はあなたじゃないとダメなのに‥」
そう言って泣くお母さんをお父さんが抱きしめる。