私をベッドに腰掛けさせると、慎吾は隣に腰を下ろした。
頬に触れる慎吾の手が熱い。
彼の熱い眼差しに、心も体も熱く甘く潤んでいく。
ベッドに体が沈められ、視界にあるのは慎吾だけ。
荒々しく唇が重ねられ、奪われていく理性。
部屋の中で聞こえるのは、吐息が混ざり合う音。
時には激しく、
時には優しく、
だけど甘い…
体に触れていた慎吾の手がTシャツに伸びようとしたその時、
♪~~♪
スマホが鳴った。
この着メロは病院。
呼び出しだ!!!!
甘い感情を頭の片隅へと押しやり、私に覆いかぶさる慎吾を突き飛ばす。
「痛ぇ」
頭を押さえる慎吾に心の中で「ごめん!」と手を合わせ、スマホの通話をタッチする。
「はい、浅倉です」
『浅倉?分娩直後の新生児が仮死状態なの。すぐ来て!!!!』
小野塚先生の緊迫した声。
.


