「ほーんとにガキ!だからお前のこと、危なっかしくて放っておけないんだよ!!!」
慎吾は乱暴に言うと、私の頭をぐしゃぐしゃに撫でた。
「やだっ!髪の毛ぐちゃぐちゃになっちゃうでしょ!!!?」
必死になって頭をガードするも、
「お前、俺のこと……どう思っているの?」
そう聞かれ、ドクンッと心臓が大きく跳ねた。
もう避けられない。
はっきりさせないと……
その時が来たようだ。
一度は身体の関係を持ってしまったけれど、慎吾にとっては酔った勢いでしかないのかもしれない。
私が医師であることが足枷になるならばそれまでの関係だ。
でも、怖い。
慎吾の気持ちを知るのが。
「嫌いじゃ、ないよ……」
視線を合わせずに言った。
落胆の表情を見せる慎吾。
あの様子は絶対伝わってない。
何ではっきり言わないの!?
私のバカー!!!!
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