ついでに小野塚先生好みのイケメンMRさんの顔も拝んで来るとしますか。
善は急げと言わんばかりに、報告書を手に教授室のドアをノックした。
「失礼します」
一言断り、部屋の中に入る。
応接用のソファーに教授とMRさんは向かい合って座って談笑している様子。
「浅倉先生、学会はいかがでしたか?」
穏やかな笑みを浮かべて教授は私に尋ねた。
小野塚先生好みのイケメンMRさんは、私が想像したガチムチ髭面の角刈りではなく、体育会系の爽やか青年……
ん!?
MRさんが私をガン見しているような気がするのは気のせいなのか……?
あれ!?
このMRさん、
どこかで見たような。
あ……
「「あぁーーーっ!!!」」
MRさんとハモった…。
「あなた、どうしてここに!!!?」
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