「調子はどうだ?うん……明日、仕事が終わったら会いに行く。悪いな、キミにばかり辛い思いをさせてしまって……もちろん、責任は感じているよ……うん、わかってる。お義母さんにもよろしく伝えといて」
電話を切ると、五郎は俺をじろりと睨んで、
「やーね、カッコつけちゃって!なーにが責任感じてるよ、アンタなんてヤるだけヤって気持ちいいだけじゃない?このエロドクター!!!!リア充すぎてホントにムカつくわ、ねー、そうよね?政孝。」
なんて、悪態の限りをを吐いて、手酌で自分のグラスにシャンパンを注ぐと、
「ムカつくけどアンタにもあげるわよ」
空になった俺のグラスに乱暴な手つきでシャンパンを注いだ。
エロドクターって……。
政孝だってどう返事していいのか困っているに決まってる。
「いいんだよ、エロドクターは妻の前だけだから」
そう切り返し、グラスに口をつけた。
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