「その節は大変お世話になりました」
大島さんファミリーと挨拶を交わす慎吾。
確かあの後すぐに奥さんが妊娠して引っ越したはず……
「またお隣のようですね。うちも近々家族が増えるので、先月ここに引っ越してきたばかりなんですよ~!
あなた方とはご縁があるようですね。またよろしくお願いします」
えぇぇっ!!!?
ま、まじっすか!!!?
またあの甘い生活音を聞くことになるのね……。
「どうやら平穏な同居生活は送れそうにないわね」
ぼやいてみると、慎吾が苦笑して、
「かもな。でも、俺達も対抗して負けないようにすればいいだろ?」
なんて、さらりと恐ろしいことを言ってくれた。
あぁ、前途多難……。
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