「OKに決まってるでしょ!


浮気したら、ただじゃおかないからね!!!!」


泣きながらそう答える私は本当に可愛げない……。


でも、慎吾は最高の笑顔で、


「お前のことで余裕がなさ過ぎてそんな暇あるわけないだろ?ってかお前、泣きすぎ!」


優しく宥めてくれたのに、


「誰が泣かしたのよ!」


あぁ、本当に可愛げのない私は全くといって成長していない……。


「左手出して」


慎吾は私の左薬指に指輪をはめた。


指輪は驚くほどに、


「ぴったり……」


嬉しすぎて、


幸せすぎて、


目頭が再びじわりと潤んでくる。


慎吾は涙を指でそっと拭うと、


「ひとみ、愛している」


私の唇にそっと口づけた。


帰国後のファーストキスがプロポーズだなんて、私は何て幸せなのだろう。


そう思うと、また涙が頬を伝っていく。


「慎吾、私もあなたのこと、愛している」


一緒に幸せになろうね。



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