花火大会が終わって、しばらく部屋でまったりと過ごしていた。
やがて夜も更け、
「風呂、入るか?」
慎吾の言葉に、再び顔が火照る。
「し、慎吾、先に入って来て!私、後で入るから」
慎吾は不思議そうに首を傾げて、
「わかった、先に入るぞ」
そう言うと、露天風呂に行ってしまった。
一緒に入るなんて恥ずかしすぎる!!!!
そりゃ、ベッドで全身くまなくあられもない姿を見られているけれど、
やっぱりお風呂では……。
「遅い!」
慎吾が出た後に入ろうと待っているのだけれど、出てくる様子が一向にない。
それにしても長すぎる。
まさか、のぼせて溺れていたりしないわよね。
「ふぁ……」
眠くなってきちゃったし。
「……。」
仕方がない。
意を決して露天風呂に続くガラスドアを開けた。
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