大島さんは体育教師らしい爽やかな笑顔で、


「わかりました。可哀相に、彼氏が熱出しちゃって倒れちゃったんですね。でも、浅倉さんはお医者さんですから安心ですね」


か、彼氏!!!?


何で彼氏になってしまうの?


「ち、違います!そんなんじゃないですから!!!!」


強く否定するも、大島さんは、


「まぁまぁそう照れないで、年頃なんですから」


なんて宥めるように言うと、彼を軽々と抱き上げ、


「同僚が酔いつぶれると部屋に送って行くのが自分の役目なんで」


部屋に運ぶと、慣れた手つきでスーツのジャケットを脱がせ、ネクタイを外すと、ベッドに寝かせた。


「あ、早く帰らないと奥さんが心配する。それじゃ、しっかり彼氏の看病してあげてくださいね」


お大事に、そう言うと新妻の待つ部屋へ帰って行った。



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