ヒミツな2人


たどり着いた場所は朝の会議室。

朝と同様に鍵を締めた主任は怖い顔のまま近づいて来た。

壁に背中を付けながら主任を見た。

私の目の前まで来ると司馬主任は口を開いた。

悠斗『さっきの誰?』

文乃『さっき?』

いつの事だろう?

悠斗『ロビーにいた奴。』

さっき、ロビー。

文乃『柚希の事ですか?』

柚希の名前に主任は少し眉を吊り上げた。

悠斗『柚希?』

文乃『柚希は』