悠斗『大丈夫だから。』 その言葉と共に少しの私を抱きしめる手に力がこもった。 文乃『こ・・・、怖かったー!』 そのまま、泣き止むまで司馬主任は黙って私を抱き締めてくれた。 涙の引いた頃に私は主任に疑問をぶつけた。 文乃『何で、司馬主任がこんな所に居るんですか?』 仕事が終わり、残業の人以外は会社に居ないはずだし、残業で会議室に来る人は居ない。 主任が残業するはずないしな。 悠斗『お前を探してたんだよ。』 文乃『何でですか?』 少しの間があって覚悟を決めたように主任は言った。