お見合いの事悠斗になんて言おう。

それだけならまだしも、もしかしたら、婚約するかもしれないなんて。

会社に向かいながら考えたけど結局答えは見つからなかった。

秘書課に入ると中には悠斗しかいなかったか。

悠斗『文乃話しがあるから、荷物を置いたらこないだの会議室に来てくれ。』

いつもより少し元気が無い悠斗の言葉に心配になる。

文乃『分かった。』

荷物を置いて先に秘書課を出た悠斗の後を追った。

会議室に入ると前と同じ様に悠斗が鍵を閉めた。

文乃『話って?』

悠斗『実は…』

何だかいつもと違って歯切れが悪い。