聖夜『お前も知ってるだろ〔櫻華ホールディングス〕は、世界有数の大財閥だぞ。そことの取り引きがダメになったらどうなると思う。』

玲斗『それは・・・』

確かに、世界的大財閥の、〔櫻華ホールディングス〕との取り引きがダメになったら、他の会社との取り引きがダメになるのとでは比べ物にならない程の損害が出る。

聖夜『会社に影響が出ないと言えるか?』

聖夜さんの意見は〔佐原コーポレーション〕の会長として当然の意見だと思う。

だから、俺も社長としてその意見に賛同しなければならないのかもしれない。

でも俺は、兄として弟を守りたい。

だから、
玲斗『何かあったら俺がどうにかします。だから、悠斗に婚約なんてさせませんから。』

ただ、それだけだった。