文乃『大事な話って?』

姉ちゃんが切り出した。

父『実はお前に見合いをしてもらう。』

?『見合い~!』

姉ちゃんより先に反応したのはこの世の終わりの様な顔をした兄ちゃんだった。

俺は突然の話に驚いて固まっていた。

瑞希『ダメだ!何考えてんだよ父さん。文乃が見合いなんて。』

母『瑞希落ち着きなさい。』

母さんが兄ちゃんをなだめる。

瑞希『母さんは賛成なのかよ。』

母『いつかは来るものだから。』

ウチは普通じゃない。

見合いをするのは当たり前だ。