文乃『お父さんと話があるから。』

そう言って分かりやすい泣き真似をするお兄ちゃんを残し柚希と玄関を後にする。

リビングには、お父さん達がいた。

文乃『大事な話って?』

電話でお父さんにとても大事な話があるからと言われた。

父『実はお前に見合いをしてもらう。』

みっ、

?『見合い~!』

私は、まだ何も言ってないわよ。

声のした方を見るとこの世の終わりの様な顔をしたお兄ちゃんがいた。

瑞希『ダメだ!何考えてんだよ父さん。文乃が見合いなんて。』

母『瑞希落ち着きなさい。』