柚希『兄ちゃんやめろよ。』

そう言って、私とお兄ちゃんを引き離す。

瑞希『何だよ、柚希。兄ちゃん達の邪魔をするな。』

柚希『姉ちゃんが俺に助けを求めてるんだよ。』

よく気づいてくれた。

いつも、お兄ちゃんの暴走から私を助けてくれるのは柚希。

文乃『それより、お父さんは?』

目的を忘れかけていた。

柚希『父さんならリビングにいるよ。』

文乃『柚希、ありがとう。お兄ちゃん離れてよ。』

瑞希『兄ちゃんと離れても平気なのか?』

別になんの問題も無いけど、正直に答えると面倒なので、適当にごまかす。