自分の中に抑えきれないほどの独占欲を感じた。 そして兄さんと午後の予定を確認して足早に秘書課に戻った。 文乃を見つけた。 三洲と話していたがそれを無視して声をかけた。 悠斗『下田、話がある。』 いつもより声が低いのが自分でも分かる。 文乃を朝と同じ会議室に呼び内側から鍵をかける。 壁に背中を付けている文乃の目の前に行き俺はゆっくりと切り出した。 悠斗『さっきの誰?』 文乃『さっき?』 なんの話か分かっていないであろう文乃続けて、 悠斗『ロビーにいた奴。』 と続けた。