・・昼の休憩時間

朝の文乃可愛かったな。

来客を兄さんと共に玄関まで見送りロビーに戻る時に、そんなことを考えていると、

?『だから、秘書課の下田文乃に用事があるんです!』

そんな男の声が聞こえてきた。

文乃を探している?

私服だし仕事じゃないよな。

不思議に思っていると、その男に文乃が親しげに話しかける姿が見えた。

朝、三洲に対して感じたのと同じドロドロとした黒い物が自分の心を占める。

その場を動けずにいると話が終わったのか、笑顔でお互いに手を振る文乃と男が見えた。

そんな笑顔他の奴に見せるなよ。